今回は、病院予約システムにおける待ち時間表示について書いてみたいと思います。
病院予約システムには、患者さまが待ち時間を知ることができる機能があります。もし、病院予約システムの導入目的の1つが「待ち時間の見える化」だとすれば、この機能があるかどうかが選定の1つのポイントになります。これはよく調べないとわからないことなのですが、病院予約システムの中には、「待ち順」は表示できるけど「待ち時間」は表示できないものもあり、また「全体の待ち時間」はわかっても「個人それぞれの待ち時間」はそれぞれが計算しないと直接わからないものもあります。
「患者さんは待ち順よりも、待ち時間が知りたい」というエントリーでも書いたように、患者さんは「自分の待ち時間」が知りたい のであって、順番がわかっても「何分待つか」がわからないと実質上意味がなく、患者の本当のニーズに応えられません。また、全体で60分待ちだとわかっても、すでに並んでいる自分が何分待ちかわからなければ、これまた実質上意味がありません。
このような理由から、もし患者さんの待ち時間対策のために病院予約システムの導入を考えるのであれば、「患者さん個人個人が、好きな時に、自分の待ち時間がわかる」システムを選ぶことをお勧めします。
しかし、この前提に立っても、病院予約システムの選択の際に気を付けるべきことがあるということを、今回はご説明したいと思います。というのは、そもそもその「待ち時間」は何を基準に計算しているのか?という点です。
お気づきにように、前者の仕組みですと細かい待ち時間計算ができず、診療内容によって時間に大きな違いがある場合は、まともな計算ができません。5分かかる診療メニューと10分かかる診療メニューが元々混在する場合は、この方法で待ち時間を計算するのは少し無理があると思います。
それではまた、次回のエントリーで。
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