2013年3月15日金曜日

病院予約システムの待ち時間表示の注意点



今回は、病院予約システムにおける待ち時間表示について書いてみたいと思います。
病院予約システムには、患者さまが待ち時間を知ることができる機能があります。もし、病院予約システムの導入目的の1つが「待ち時間の見える化」だとすれば、この機能があるかどうかが選定の1つのポイントになります。これはよく調べないとわからないことなのですが、病院予約システムの中には、「待ち順」は表示できるけど「待ち時間」は表示できないものもあり、また「全体の待ち時間」はわかっても「個人それぞれの待ち時間」はそれぞれが計算しないと直接わからないものもあります。

「患者さんは待ち順よりも、待ち時間が知りたい」というエントリーでも書いたように、患者さんは「自分の待ち時間」が知りたいのであって、順番がわかっても「何分待つか」がわからないと実質上意味がなく、患者の本当のニーズに応えられません。また、全体で60分待ちだとわかっても、すでに並んでいる自分が何分待ちかわからなければ、これまた実質上意味がありません。

このような理由から、もし患者さんの待ち時間対策のために病院予約システムの導入を考えるのであれば、「患者さん個人個人が、好きな時に、自分の待ち時間がわかる」システムを選ぶことをお勧めします。

しかし、この前提に立っても、病院予約システムの選択の際に気を付けるべきことがあるということを、今回はご説明したいと思います。というのは、そもそもその「待ち時間」は何を基準に計算しているのか?という点です。

待ち時間は、「自分より前に待っている人の数」と「その人たちの診療時間」の積の和であらわされます。では、「それぞれの診療時間」というのは、システムではどのように計算されるのでしょうか。病院予約システムには2パターンあり、1つは「1名あたり〇分」と診察時間を決めるもの、もう1つは「この診療メニューは〇分」と診療内容毎に個別に決められるものの2つです。




お気づきにように、前者の仕組みですと細かい待ち時間計算ができず、診療内容によって時間に大きな違いがある場合は、まともな計算ができません。5分かかる診療メニューと10分かかる診療メニューが元々混在する場合は、この方法で待ち時間を計算するのは少し無理があると思います。

もちろん、診察が長引いたりすることによる個別の誤差はいずれのパターンでも発生しますが、もともとかかる時間が違うものを同じ時間として計算するのとはわけが違います。病院予約システムで「待ち時間を見える化」し、患者さんに喜んで使っていただくには、待ち時間を計算する仕組みにも注意する必要があると思います。

それではまた、次回のエントリーで。
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関連記事: 患者さんは待ち順よりも、待ち時間が知りたい
参考記事: 待ち時間対策としての時間帯予約システム

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